「いん」を巡る冒険
音いん論
※この記事は後編です。前編お読みでない方はそちらからをお勧めします。
はぁ、はぁ。 前回、日本一有名な引き篭りという日本を震撼させる(させてない)衝撃の事実が判明した「いん」くんのことを想ったら、 いてもたってもいられなくて脱線したまま、 駅のホームに突っ込んで終わってしまいました。 多くの方が心の中で思ったでしょう。 「は?」 安心してください。 書いたわたしも、 腹ぁ抱えてひとしきり笑い終わった後に、 同じ感想を持ちました。 文章を書くのって、怖い。 見ての通り、わたしって普段は ふわふわもこもこの かわいいだけの みんなのマスコットじゃないですか。 まぁ初めての人はしらねぇよって話でしょうけど、そうなんですよ。 こんなわたしですら、 いきなり現内閣に訴えるようなことを書き出すんですから。 ペンは剣よりも強し。 いや、なんなら「指は剣よりも強し」か。 指怖っ。 そんな指が九九の一の段「いん」のことを調べ始めたぞ! 誰か止めろっ! 「そもそも、九九って何?」 ん?あれ?そこから?意外と普通なことをわくっぴーに聞き出したぞ。 わくっぴーの答え。
「九九」という名前は、もともと九×九=八十一を表す言葉でもありました。平安時代の『口遊』にも「九九八十一」が登場し、のちに一から九までの掛け算表・唱え方全体を指すようになっています。 要するに、 九九とは、かけ算ではない。 かけ算の答えを、考えずに呼び出すための呪文である。 って感じ。
平安時代から!? 春は曙。 九九は八十一。 ってことぉ!? 宮中でも平安貴族が 短歌の合間に いんいちがいち〜って歌ってたなんて。(そうは言ってない) いんにがに いんさんがさん いんしがし いんごがごいん ろくがろくいん ってことぉ!? 待って! ちょっと! 式部、あんた、名前似てるからって短歌使って「しち」のこと、村八分にすんなって〜! 今日から八分って呼ぶよ? っておい、指! 平安の世の中でも複雑ないじめがあったんじゃないか、って別の話題見つけさせんなし! やばいやばい。 こんなことしてたら、 ただ面白いだけで終わるぞ。 『口遊』(くちずさみ)って 書物の名前見つけて、 指遊みさせてみたら、 自由スギィ! ん? いいのか? どうせこれエンタメだし。 これが本当の「いん」ため、 ってか!? 「「は?」」 ごべんなざい”!! さて、そろそろ話進めようか。 それにしても日本では平安時代にはあったらしい九九。 戦後の詰め込み教育の何かしらかと思ったら、 GHQの教育改革すらくぐり抜けてきたものだったなんてねー。 日本で1000年以上残ってきたとかすごいな。 日本算数史上でも稀に見る宝物かもしれない。 日本の文化遺産なのかも、九九。 そう考えたら、細かい歴史的経緯は置いといて、感動すら覚える。 わたし、ぶっちゃけ、詰め込み教育の悪習だと思ってたのよ、九九。 そんなちゃっちいことじゃなくて、日本では、1000年以上も唱え継がれてきた実用の知恵だった、と。 大体、暗記って、 ぱっと見意味のないことを覚えたりするじゃないですか。 なのに、九九は実用そのもの。 一桁の掛け算なんて生きてく上で死ぬほど使う。 これを必修として覚えさせてくれた学校教育には感謝しかない。 K先生ありがとう(当時の担任) で、ですよ。 ならなおさら「いん」って何なんだ、と。 みんな忘れてたかもしれません。 わたしも「九九すげー」ってなって終わるところでした。 あぶねー。 「何で一の段はいんいちがいち、いんにがにみたいに「いん」って読むの?」 おい、指。いきなり頭を置いてくなよ。 わたしも今それ知りたかったけども。 で、どうなの? わくっぴーの答え。
「いん」は、「一」の正式な読み方ではなく、九九専用に変形した唱え方なんです。 有力な説明は、九九のもとになった中国語では数字を一音節で短く唱えるため、日本でも「いち」を一息でまとまりやすくしようとして、 いち → いん と、最後の「ち」を撥音の「ん」に変えた、というもの。 「いち・に・が・に」より、**「いん・に・が・に」**のほうが区切りがよく、暗唱句として口に乗りやすい。つまり、計算上の意味ではなく、覚えるための発音上の工夫です。 しかも昔から完全に「いん」で統一されていたわけではなく、明治初期には「一八」を「いつぱち」と唱える資料もあります。だから「一には“いん”という古い読みがある」というより、 九九を唱えやすくするうちに生まれ、定着した特殊形 と考えるのが近いです。 「一」を突然“いん”と読ませておいて、九九の外では一切使わせない。冷静に考えると、かなり謎のローカルルールです。
むむっ!? むむむっ!? ...…。 いや、さすがの偏差値10も途中から薄々気づいてはいたよ。 記録に残ってる書物の名前が『口遊』、つまり声に出して読みたい日本語、みたいなやつでしょ? 学校でも書いて覚えてないもん。 ずっと声に出して唱えてた。 九九って、字で書くためのものじゃないんだよな。 ってことは九九くんに与えられたミッションって 書きやすくなる、 ではなく、 いかに覚えやすくなるか、 いかに口馴染み良くなるか、 だったんだよね。 これですっきりした。 少なくとも、わたしは九九を文字として覚えた記憶がない。 音として口と体で覚えてきた。 だからこそ、文字としては違和感がある「いん」が生き残ったと言える。 ……。 うずうず。 (おい、指!どこ行くんだ!) 九九の一の段は、 ひとつなぎの財宝ワンピース、いや 「いん」つなぎの財宝「いん」ピースだったのだ!! ルフィいん、お前、海に出ろ! グランドラ「いん」へ行って、伝説の算数王になれ! ???「シシッ!こいつぁ面白くなりそうだぜ」 ???「ハッパかけてやる……。早く来い」 ???「ニシッ、ニシッ。肉が食べたいんだな」 ???「ククッ。あの引き篭もりだったあいつが旅に出たか。どこまでやれるか見物だな」 「いん」の冒険はこれからだっ! -第一部・完-




僕がコメントしようとしていたことは出てこなかった😁
僕が話したかったのは「いん」ではなく、「じっ」の話。
「十戒」も「十回」も「じっかい」。「じゅっかい」じゃないってやつ。
普段、「十」を「じっ」なんて、読まないよね。他にもあるかもしれない。
前編では「いん」を救いたいと思い、後編では気づけば「いん」の旅立ちを見送っていました。完全に作者の術中です😂「いん」つなぎの財宝「いん」ピースきたーーーーーーーヾ(≧▽≦)ノ第二部では仲間が?わくわく